ASMRと音フェチの人気度チェック
日本ではASMRという言葉が現れる前から、音フェチという言葉がありました。現在もASMRと音フェチは、ほぼ同じ意味として使われています。
そこで、この2つのワードをGoogleトレンドで比較してみました。対象期間はASMRという言葉が生まれた2010年2月19日から2016年12月14日までです。
世界でのASMRの人気度
2つを比較する前に、まずはASMRの人気度が高い国はどこかをチェック。
Google Trends ASMRの人気度
国別だと1位は韓国で、ASMRというワードの発祥地であるアメリカは5位。日本はというと、チェックできる25位までに入っておらず圏外でした。
YoutubeでASMR動画を検索すると、韓国のASMRtist達がたくさんヒットします。ASMRを利用したCMも制作されているので、韓国での関心度はとても高そうです。
データについて
ウェブ検索
2014年12月までは音フェチがやや優勢で、同じような動きをしています。2015年1月にはASMRが逆転。そして、同年6月以降になるとASMRが急上昇して、音フェチとの差が広がっていきます。
2016年12月には倍以上の差になっています。
スコアについて
グラフ上での最高値を100として、人気度を相対的に表したものです。2016年12月のASMRが最高値なので100。音フェチの人気度は、その43%であることを示しています。
YouTube検索
2014年5月を境にASMRは上昇。音フェチは下降していきます。YouTube検索での人気度の差は顕著で、2016年12月はASMR100に対して音フェチはわずか17となっています。
日本のASMR動画のタイトルには、”音フェチ”が入っているものが多いです。ですが、日本ユーザーの大半は、”ASMR”をキーワードに動画を探しているようです。
ASMRと音フェチの人気度チェック エリア編
下のデータはウェブ検索での人気度を調べた結果です。比較画像では、YouTube検索のデータも使っています。
①で地図とリスト、②で地方と都市を切り替えて見てください。
スコアについて
エリアにおける”対象キーワード”のスコアは、すべての検索クエリに対する割合で決まります。最も高いエリアを100として、相対的に人気度を表したものです。
検索回数が多いからといって、スコアが高くなるわけではありません。
都道府県別
ウェブ検索・Youtube検索ともに、ASMRの1位は沖縄県、音フェチの1位は新潟県でした。沖縄県はASMRの人気度が高く、新潟県はどのランキングも5位以内に入っています。
市区町村別
ウェブ検索はASMR・音フェチともに、1位は横浜市、2位は新宿区でした。都道府県別では強かった沖縄と新潟エリアは、トップ5に1つも入ってなかったです。
まとめ
日本では音フェチがまだ優勢かと思ったのですが、ASMRの方が上回っていました。特にYoutube検索では音フェチを圧倒しています。これがニコニコ動画だと、また違った結果が出たのかもしれません。
市区町村別の結果ですが、ストレスが溜まりそうな中心エリアが上位にきていて納得です。でも、都道府県別の1位が、癒やしスポット満載な沖縄だったのは意外でした。
また2017年の12月に調べてみようと思います。