AMBEO SMART HEADSETが日本でも購入可能に
ゼンハイザージャパンから「AMBEO SMART HEADSET」が2018年5月10に発売されます。Scenes Lifelikeと同じく、iOSデバイス(iPhone等)とつないでバイノーラル録音が可能なイヤフォンです。Lightning端子のあるiOS10.3.3以降のデバイスで使えます。ゼンハイザー(Sennheiser)はドイツの音響機器メーカーで、ヨーロッパでは2017年より販売されています。
マイクについて
外側についている無指向性マイクには3つの役割があります。
AMBEO SMART HEADSETを装着した人が聴いた音(方向や空間定位)を記録して、立体的でリアルな音をレコーディングできます。アプリはステレオ録音が可能なものが使えます。
入力感度も調整可能(2段階)
ほとんどのシチュエーションでは「natural recording level」でOKです。コンサート会場など、とても騒がしい環境での録音は「reduced recording level」に変更して録音します。
ヘッドフォンで音楽を楽しみながら、同時に周りの音を確認することができます。例えば、音楽を聴きながらジョギングやサイクリングをしていると、周囲の音や状況の変化に対する反応が遅くなりがちです。
このトランスペアレントヒアリング機能があれば、周りの音が聞こえるので何かあった場合にすぐ対応可能です。
[Apogee Electronics]-Sennheiser Ambeo Smart Headset Transparent Hearing Demonstration
こちらの動画でトランスペアレントヒアリング機能を体験できます。音楽を聴いていても、周りの音が耳に入ってきます。33秒以降は、AMBEO SMART HEADSETを使った人たちのリアクション動画です。
騒音の逆位相の音(騒音の波形と逆の波形の音)を出すことで、不必要な環境音を消します。ファンや空調、エンジンの音など継続的に発生する音に効果があります。
Apple公式サイトでは既に販売
Apogee Sennheiser AMBEO Smart Headset
実は数ヶ月前からAppleの公式サイトでは「AMBEO SMART HEADSET」が販売されています。こちらではブラックバージョンが入手できます。
ゼンハイザーのサイト(英語)では、ブラックとホワイトがあると記載されています。アマゾン等を見る限りホワイトしかありませんが、そのうちブラックも追加されるかもしれません。
AMBEO SMART HEADSETでバイノーラル録音した動画を見てみよう!
AMBEO SMART HEADSETを使ったバイノーラル録音動画を、いくつかピックアップしてみました。ヘッドフォンやイヤフォンをつけて視聴してください。
Experience 3D Audio with the Sennheiser AMBEO SMART HEADSET
ニューヨークのセントラルパーク(Bethesda Terrace)でバイノーラル録音しています。このグループ(Cover Story)のパフォーマンスは、毎週火曜日~金曜日、日曜日にBethesda Terraceで見れるそうです。もっと聴いてみたい方は、「Cover Story DooWop」で検索してみてください。
Sennheiser Ambeo Smart Headset [Prototype] — Virée à la Philharmonie de Paris
AMBEO SMART HEADSETのプロトタイプで録音したものです。コンサート会場に入るところからスタートしているので、人の話し声や室外と室内の録音の感じをチェックできます。
Hear a Birthday Party in 3D Sound – Recorded with AMBEO SMART HEADSET
AMBEO SMART HEADSETとiPhoneの内蔵マイクで録音したサウンドの比較動画です。2つが交互に切り替わります。違いは明らかで、AMBEO SMART HEADSETの方が臨場感があって動画の世界に入り込めます。
まとめ
公式サイト(英語)では、AMBEO SMART HEADSETを使ったバイノーラル動画がたくさんUPされています。クイックガイド(PDF)やFAQもあるので、詳細を知りたい方はチェックしてみてください。
Androidに関する記載もあります。時期は不明ですがAndroid版がリリースされる日もそう遠くはなさそうです。