DAWソフト初心者が無料プラグインで立体音響を作ってみた【Windows&Mac】

DAWソフト+プラグインで立体音響を作成

2017年10月にBienというソフトを使って立体音響を作る記事を書きました。

初めてでもできる立体音響の作り方【3Dサウンド】
普通の音源を立体音響にしてみた 前から気になっていた立体音響ツール「Bien」を使って、普通の音源から3Dサウンドを作ってみました。まずは...
とても便利な無料ソフトですが、2011年10月09日を最後に更新されていません。このままだとWindows上で動作しなくなる日が来る可能性もあります。

そこで今回はDAWソフトにプラグインを追加して、立体音響を作る方法を試してみました。DAWはDigital Audio Workstationの略で、音楽制作に必要なソフトです。

私自身DAWソフトは初めてなので、いろいろググって使い方を覚えました。※オーディオ編集ソフトのAudacityは使ったことがあります。

利用した立体音響プラグイン(無料)は「Oculus Spatializer」と「AMBEO Orbit」の2種類です。まずはどんな感じか聴いてみてください。

立体音響の音量UPはしていません。作成時の状態のままです。

Oculus Spatializer

NCS(NoCopyrightSounds) Andromedik – Titan

使用音源


※スマホで聴く場合は[Listen in browser]をタップしてください。

      立体音響バージョン

1分35秒でカットして使いました。

AMBEO Orbit

NCS(NoCopyrightSounds) Desmeon – Hellcat

使用音源


※スマホで聴く場合は[Listen in browser]をタップしてください。

      立体音響バージョン

3分45秒の曲ですが、50秒~1分45秒までを切り取って使っています。

DAWソフトのインストールと立体音響プラグインの追加

DAWソフト

DAWソフトは初めてなので、どれを選んでいいか迷いました。いろいろ悩んだ結果、無料(60日間)で登録作業が必要ない「Reaper」というソフトに決めました。使いやすくて動作も軽いので気に入っています。

ダウンロード(Reaper公式サイト)

Windows、Mac、Linuxに対応しています。

インストール&基本的な使い方は、下のサイトを参考にしました。
Reaperの使い⽅を図⼊りで解説!【⼀番わかりやすい説明書】

※「Cakewalk by BandLab」や「Studio One Prime」など、無料で使えるDAWソフトは他にもあります。

プラグインの入手

今回利用する2つのプラグインは、どちらも無料でお金はかかりません。

Oculus Spatializerのダウンロード


WindowsとMacに対応しています。自分の環境にあったものをダウンロードしてください。

AMBEO Orbitのダウンロード


こちらもWindowsとMacに対応しています。

プラグインの追加

立体音響の作成に必要なプラグインをReaperに追加していきます。


Oculus SpatializerのZIPファイルを解凍すると、DAWWinというフォルダができます(Widowsの場合)。

Reaperのメニューで[Options]⇒[Preferences]を選択してください。


まずはPlug-insにある[VST]を選択して、[Edit]⇒[Add]をクリック。それから、プラグインがある場所(私の場合はWin64)を選んで[OK]を押してください。最後に[Re-scan]をクリック⇒[OK]で完了です。


AMBEO OrbitのZIPファイルを解凍すると、インストーラーが作成されます。ダブルクリックで起動して、プラグインをインストールしてください。

うろ覚えなのですが、AMBEO Orbitはプラグインの追加作業をせずに使えた気がします。もし使えなかったら、Program Files⇒Steinberg⇒VSTPluginsを指定してプラグインを追加してください。

プラグインを利用した立体音響の作り方

Oculus Spatializerの場合

操作方法


プラグインの使い方は、こちらの動画が参考になります。簡潔でとてもわかりやすいです。

立体音響を作成(録音)する


立体音響にしたい曲をドラッグ&ドロップします。


[FX]を押して、VSTのOculus Spatializerを選んで[OK]をクリックしてください。[FX]がグリーンに変わります。


右クリックメニューの[Insert new track]でトラックを追加して、[Input Mono]を[Input Stereo]に変更してください。


①を押すと録音待機状態になり、②で録音がスタートします。曲の再生も同時に始まるので、Oculus Spatializerを操作して立体音響を作成していきます。


停止ボタンを押すと保存するかどうか聞かれるので、保存する場合は[Save All]を選んでください。

立体音響を書き出す


立体音響の確認のため[S(ソロ)]を押して、録音したトラックのみを再生します。OKだったら、メニューの[File]⇒[Render to File]で立体音響を書き出します。


ファイル名や保存先、ファイル形式(WAV、MP3など)を選んで、[Render]ボタンを押すと書き出しがスタートします。


[Launch File]は書き出したファイルの再生で、[Show in explorer]はファイルの保存場所(フォルダ)を開きます。

AMBEO Orbitの場合

操作方法


とてもシンプルなインターフェースなので、感覚的にわかると思います。Up・Downで上下、Front・Right・Back・Leftで前後左右に移動させます。

立体音響の作成から書き出しの流れは、Oculus Spatializerの時と同じです。

まとめ

他にもっと効率的な方法があるかもしれませんが、DAWソフト初心者でも何とか作れました。お使いのパソコンでBienが使えなかった場合は、こちらの方法を試してみてください。

Oculus Spatializerは細かい設定ができるので、ASMRサウンドの作成にも利用できそうです。

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