初めてでもできる立体音響の作り方【3Dサウンド】

普通の音源を立体音響にしてみた

前から気になっていた立体音響ツール「Bien」を使って、普通の音源から3Dサウンドを作ってみました。まずは聴いてみてください。

EDM

フリーBGM素材の「Synchronicity / Free BGM Ver.1」を使わせていただきました。

      変換前

6分46分の曲ですが1分12秒でカットしています。音源はフリーBGM EDM系 [d-elf]でダウンロードできます。

      変換後

音が上下左右に移動して立体音響になっています。下への移動はあまり感じないかもしれません。WAVファイルに書き出してMP3に変換しています。

Human Beat Box

3つの音源を組み合わせて「Bien」で立体音響にしました。

      ビートボックス(通常)

立体音響に変換前のものです。

      ビートボックス(3D)

使った音源はすべてLoopermanでダウンロードできます。

使用音源

Fresh Mouf・Beatbox Loop 180 Bpm・Vocal Beatbox Aha A

立体音響ツール「Bien」の使い方

「Bien」はフリーソフトです。対応OSはWindows XP以降となっています。

ダウンロード

立体音響化ツール「Bien」(無料)
ソフトウェアは上のWEBサイトでダウンロードできます。インストールは不要です。ファイルを解凍してBien.exeを実行してください。

サウンドを読み込む


[ファイル]にある[オーディオの読み込み]で、立体音響にしたいサウンドを読み込みます。

立体音響の設定


上にサウンドの波形が表示され、下の位置情報ウィンドウで立体音響の設定をしていきます。矢印の部分をクリックして、方位・高度・距離を切り替えます。

画像は私が作った立体音響のものです。グラフを作成するようにポイントを設定していきます。左クリックでポイントの設定。ドラッグでポイントの移動、右クリックでポイントを消去します。

方位・高度・距離

この3つの設定方法がわかれば、立体音響を作るのは簡単です。[方位]で左右(横)、[高度]で上下(縦)の移動を設定します。[距離]はリスナーと音源の距離です。

方位


初期設定は真正面(0)です。横はL90(左)とR90(右)、L180とR180は真後ろになります。

高度


初期設定は顔と同じ高さ(0)です。90は頭上で-90は足元になります。ただ、現時点で設定できるのは85~-45の間です。

距離


初期設定は0.3mです。0m~37mとなってますが、0.3m以下は設定できません。

WAVファイルに書き出す


位置情報の設定が完了したら、[WAVオーディオの書き出し]でサウンドを保存します。

位置情報データを残しておきたい場合は

[ファイル]の[位置情報を保存]を選んでください。bbi形式(**.bbi)で保存されます。

MP3への変換と曲のカットは「Audacity」というオーディオ編集ソフトを使っています。

まとめ

立体音響というと何だか難しそうな感じがします。でも「Bien」を使うと、私のような素人でも簡単に作れてしまいます。

「Bien」でASMR

効果音素材を利用して、バイノーラルっぽいASMRサウンドもできちゃいます。

      紙を丸める音

効果音は生活上の動作で出る音でダウンロードできます。

上のリンクにある「紙ぐしゃぐしゃ」と「紙をゆっくり丸める」の素材を使いました。「Audacity」で2つを組み合わせて、「Bien」で立体音響にしています。

他の方法も試してみた

DAWソフトとプラグインの組み合わせで、立体音響の作成に挑戦してみました。こちらもあわせてご覧ください。[2019年5月17日更新]

DAWソフト初心者が無料プラグインで立体音響を作ってみた【Windows&Mac】
DAWソフト+プラグインで立体音響を作成 2017年10月にBienというソフトを使って立体音響を作る記事を書きました。 とても...
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