Androidスマホでバイノーラル録音をする方法

Androidでバイノーラルレコーディング

iOSデバイスには専用のバイノーラルマイクがありますが、現在のところAndroid専用のものは見当たりません。

UPDATE:Scenes Lifelike2が発売開始!
Androidに対応したバイノーラルマイクが登場しました。Lightningアダプタを使えば、iOSでも録音できます。
Mu6 Scenes LifeLike2
Mu6 Scenes LifeLike2 イヤホン 3DバイノーラルVR録音イヤホンマイク 立体音響レコーディング iOS・Androidデバイス対応 ASMR音フェチ 自然音/環境音/日常生活音の録音 アプリ不要 通話不可 ブラック

Bluetooth接続のマイクはあるけど…


「Hooke Verse」はBluetoothイヤホン型のバイノーラルマイクで、これを使えばAndroidスマホでバイノーラル録音が可能です。ですが、この製品は日本未発売なので、オフィシャルサイトやアメリカのアマゾンで購入しなければなりません。

更新:日本でも入手可能に

2019年5月27日より日本で「Hooke Verse」の販売がスタートしました。

OTG対応のスマホなら可能

AndroidスマホがOTGに対応していれば、USBデバイスを介してイヤホン型バイノーラルマイクが利用できます。

OTGとは

USBホスト機能(USB On the Go)のことです。この機能があると、スマホにUSBメモリやキーボードなどの外部機器をつなぐことが可能になります。

OTGに対応してるか確認する方法

スマホの製品仕様をチェックするか、OTG対応を確認できるアプリを使ってください。


USB OTG Checker
こちらのアプリでOTGに対応しているかをチェックできます。


OTG対応のスマホやタブレットの場合は、このような画面が表示されます。

お使いのスマホがOTGに対応していたら、以下の方法でバイノーラル録音が可能です。

ZOOM H1nのオーディオインターフェイス機能を利用する

ZOOM H1nはパソコンやiOSデバイスに接続することで、USBオーディオインターフェイスとし利用できます。

iPhoneなどのiOSデバイスでバイノーラル録音をする方法
iPhoneでバイノーラルレコーディング iOS専用のバイノーラルマイクで録音 AMBEO SMART HEADSETやScenes L...
非公式な方法になりますが、Androidスマホでも同じようにオーディオインターフェイス機能が使えます。

Androidでの動作について

オーディオインターフェイス機能が動作する条件として、USBホスト(OTG)に対応したスマホやタブレットである必要があります。私のスマホでは使えましたが、メーカーが動作保証しているわけではありません。

USBオーディオとの接続がサポートされたのはAndroid5.0からなので、それ以降のOSじゃないとこちらの方法は使用できません。


スマホとはOTGケーブルで接続します。これによりZOOM H1nにつながったバイノーラルマイクを使って、スマホで3Dサウンドの録音が可能になります。

ZOOM H1n 単体&スマホやPCにつなげて使えるリニアPCMレコーダー
ZOOM H1nを買いました 自分でもバイノーラル録音をしてみたくて、リニアPCMレコーダーを購入することにしました。「1万円前後でコンパ...

オーディオインターフェイス機能の使い方


スマホにZOOM H1nをつなげて電源を入れます。動作モードの選択画面が表示されるので、「オーディオ I/F」を選んでください。


メーカーが公式対応していないので、選択メニューにAndroidはありません。ここでは「iOS」を選択してください。そしてケーブルを一度抜き、再度「iOS」を選択してケーブルを接続します。


これでZOOM H1nにつなげたバイノーラルマイクを使って、Androidデバイスでも3Dサウンドが録音できます。

バイノーラル録音のテスト

録画・録音データは、音量UPやノイズ除去などの加工は行っていません。ファイル形式の変換はしています。使用しているスマホのOSはAndroid5.1です。

音声レコーダー


Google Play


[モード]をステレオ、[音質]を最高に設定して録音しています。

      テスト録音1

WAVファイルをMP3に変換しています。H1nの入力レベルを3にして録音しています。

      テスト録音2

3だとちょっと小さかったので、入力レベルを4にして録音しました。

ZOOM H1nの録音レベルは、10まで上げることが可能です。レベルを上げると音は大きくなりますが、「サー」というノイズも増えていきます。録音対象や場所に応じて、入力レベルを調節していきます。

Hi-Res Audio Recorder


Google Play


設定の[Record Settings]をタップ。それから、[Stereo Recording]にチェックして、[Audio Source for Stereo]でステレオのオーディオソースを選択します。


CamcorderとVoice Call以外はバイノーラル録音できました。私はNormalに設定しています。

      テスト録音1

WAVファイルをMP3に変換しています。H1nの入力レベルは3です。

      テスト録音2

H1nの入力レベルを4にして録音しています。

Open Camera


Google Play

スマホの標準カメラアプリはモノクロ音声でしたが、Open Cameraでバイノーラル録音ができました。


ビデオの設定で[オーディオソース]をMICに、[オーディオチャンネル]をステレオにして撮っています。


H1nの入力レベルを4にして録画しています。

まとめ

OTGケーブルは100円ショップでも売っています。USBカメラアダプタが必要なiOSデバイスと比べて、お金をかけずにバイノーラル録音環境が作れます。

ZOOM H1n以外にも、H4n ProやH5、H6など、オーディオインターフェイス機能があるレコーダーはあります。「一万円前後でコンパクト」という条件で探していたので、私はZOOM H1nを購入しました。

Return to Top ▲Return to Top ▲