ローランドのGoPro用バイノーラルマイクが安い
イヤホン型のバイノーラルマイクいえば、ローランドのCS-10EMが有名です。これとは別に、同メーカーからはGoPro用のバイノーラルマイクも販売されています。
CS-10EMとの違い
GoPro用のバイノーラルマイクはイヤホン機能がありません。なので、録音しながらモニタリングすることはできません。あと、イヤホンヘッドのデザインとコネクタ(mini-USB)も異なります。
WEARPRO Mic(WPM-10)
Roland WEARPRO Mic WPM-10
こちらは現在、3500円前後とCS-10EMの半値以下の価格で売られています。WPM-10はGoPro以外にもGitUp Git2 proの外部マイクとして使えるみたいです。
mini-USBだし変換アダプタ使えばパソコンで利用できるかも?と思い買ってみたのですが見事に失敗。通常のmini-USBは5ピンなのですが、こちらは10ピンです。無理に挿し込もうとすると、コネクタが壊れてしまうので気をつけてください。
アマゾンの「よく一緒に購入されている商品」に出ている変換アダプタは「mini-USB 5pin → USB A」です。これを見てパソコンでも使えるんじゃね?と購入すると痛い目にあいます。そう、私のように。(´;д;`)
でも、ここで諦めたら3500円が無駄になってしまうので、半泣きでがんばってみました。
WEARPRO Mic(WPM-10)を改造してプラグを付ける
用意したもの
ハンダゴテ
A-szcxtop USB給電式 半田ごて
800円前後で買えるUSB接続のコンパクトなハンダゴテです。とても軽いのでペン感覚で使えます。
ただ、矢印の部分に触れてないと自動OFFになります。最初それを知らないで、不良品かと勘違いしてしまいました。
ハンダ
プラグ
GoPro用のmini-USBコネクタを切断して、このプラグを取り付けます。
熱収縮チューブ
熱収縮チューブ 8サイズ
むき出しになった導線をカバーできるので、あった方が良いです。ダイソーでも配線カバーという名前で売ってます。
GoPro用コネクタを切断
GoPro用のmini-USBのコネクタ部を切断して、カッターなどでケーブルの皮を剥きます。R(赤)、L(黄色)、GND(真ん中の導線)です。 GNDはグランドやアースなどと呼ばれていて、マイクの場合ノイズ低減効果としてのシールドの役割が大きいそうです。
画像だとGNDが一つになっていますが、バラバラの導線を自分で一本にまとめました。電気についてはよく知らないですが、R(プラス)、L(プラス)、GND(マイナス)ってことかな。とにかくGNDは大事な奴です。
プラグをハンダ付けする
ケーブルの導線をプラグのR、L、GNDに対応する箇所へハンダ付けしていきます。
【図解】断線してしまったイヤホン・ヘッドホンを自力で修理する方法
参考ページを見ながら、プラグカバーとチューブカバーをコードに通したところです。画像だとR、L、GNDの部分が短いですが、これだとうまくハンダ付けできなかったです。なので、この倍以上皮を剥いてハンダ付けしました。あと、赤と黄色の先も皮を剥いで中の線を露出しています。
めっちゃ下手くそなので、あえて不鮮明な画像をアップ。この時点で矢印の露出部分が長すぎることに気づきました。熱収縮チューブもケーブルに通しておけばよかったと盛大に後悔…
プラグカバーを取り付けて完成です。でも、やっぱり露出してる部分が気になります。ノイズにも影響が出そうです。
仕方がないので熱収縮チューブを2枚重ねて、ごまかすことにしました。
※わかりやすいように白いケーブルを使って撮影。
切れ目を入れた熱収縮チューブを2つ用意して、それをケーブルにはめ込みます。チューブの切れ目の部分をカバーするように2枚重ねにして出来上がりです。
あとは、ハンダゴテの熱でチューブを収縮させます。カパカパする部分は瞬間接着剤をつけました。
仕上がりが綺麗じゃないけど、むき出しよりは良いということで改造終了です。
改造したWEARPRO Micを使って録音してみる
プラグを付けて生まれ変わったWEARPRO Micを使って、テスト録音してみました。録音データは30秒にカットしていますが、ノイズ除去などの加工はしていません。WAVファイルをそのままUPしています。
ZOOMのH1nにWEARPRO Micを外部マイクとしてつなげて行いました。
WAVファイル
約5MBあります。なかなか再生されない場合は、MP3版の方を聞いてください。
雨の中を傘をさして歩きながら録音しました。風きり音が入っています。
タブレット状のお菓子をシャカシャカしてみました。特に気になるノイズもないように感じますがどうでしょうか。
MP3ファイル
こちらは1MB以下なので、すぐに再生されると思います。
まとめ
最初は素直にCS-10EMを買っとけばよかったと後悔しましたが、奇跡のコンボでいい感じに改造できました。今度はバイノーラルマイクの自作にチャレンジしてみようと思います。